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在外子女教育を考える 〜サマーキャンプの上手な選択とは(その1)
米日教育交流協議会 代表 丹羽筆人
夏休みをどう過ごしたかによって大きく変化する子ども アメリカの夏休みは長期間にわたるため、夏休みの前後で子どもは大きく変化します。肉体的、精神的、言語能力的、学力的に、その様子は見違えるほどになります。夏休みの前後を振り返ると、背が伸びた、英語(日本語)が上達した、少し大人になった、などという成長が見られる一方で、だらだらと過ごしてしまった末、成長の見られない子どもがいるのも現実です。このような変化は夏休みをどう過ごしたかによって異なってきます。つまり、子どもにどんな体験をさせるかという保護者の選択が決め手になるのです。親御さんたちは、日本の学校に体験入学する、日本やアメリカの学習塾に通う、アメリカ国内やヨーロッパ、南米などを旅行するなど、いろいろな計画を立てておられると思いますが、サマーキャンプに参加するという計画をお持ちの方も多いでしょう。 サマーキャンプは、アメリカの夏休みの代名詞とも言えるほど一般的です。サマーキャンプを知らない親御さんはほとんどいないですし、アメリカで生活するほとんどの子どもが一度は参加したことがあると言ってよいほど浸透しています。と言うのは、サマーキャンプは子どもたちが長い夏休みを有意義に過ごすためのプログラムとして重要視されているからです。アメリカの夏休みは長く学校の課題もほとんど出されないので時間があります。また、夏休みは日頃の学校生活ではできない貴重な経験をすることのできる時期です。親御さんは、子どもがこの時期をどう過ごしたかによって大きく変化することを十分理解し、より良いプログラムを選択するための努力を惜しみません。そのため、サマーキャンプの運営組織では、親御さんのニーズに応えるために、早々とプログラム内容や募集要項を発表しています。中には年明け早々に参加登録を開始しているところもあり、人気の高いキャンプでは3月末から4月にかけて定員に達してしまいます。 しかし、人気が高いキャンプがすべての子どもにとって良いキャンプということはなりません。周りの情報に流されず、子どもの年齢や資質を考慮し、目的に応じて内容や期間、場所、費用などを十分吟味した上で決定することが肝要です。 ここで、親御さんが子どもをサマーキャンプに参加させる主な目的を列挙してみましょう。 @
強い心と身体を養う A
規則正しい生活習慣を身につける B
より多くの経験をさせる C
特定の芸術やスポーツ・技能などの才能を伸ばす D
学力の向上を目指す E
英語力を伸ばす F
日本語力を伸ばす G
礼儀・作法やマナーを身につける 次回は、これらの目的別に、子どもが有意義な夏休みを過ごすための上手なサマーキャンプの選択の仕方について具体的に述べたいと思います。
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~Weekly Business News 2007年3月2日号掲載
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