在外子女教育を考える

〜サマーキャンプの上手な選択とは(その3)

 

米日教育交流協議会

代表 丹羽筆人

 

内容の魅力よりも子どもの興味や関心、適性を重視して選択することが大切

 サマーキャンプで行われるプログラムはあらゆる分野にまたがり、その数も豊富です。それゆえに、その中から何を選択するかは重要なポイントの一つです。

 まずは子どもの興味や関心を重視することが大切です。親がやらせたいと思うことを決して子どもに強要してはいけません。アメリカのサマーキャンプは、迷ってしまうほど多彩なアクティビティを用意しており、乗馬やカヌー、ヨット、アーチェリー、ロッククライミング、フィッシング、陶芸、木工など魅力的なものが盛りだくさんです。この他にも、農場での農作業や工場でのものづくり(乳製品やハムの製造など)が体験できるキャンプなどもあります。日頃は経験できないことをやらせてみたいというのが親心ですが、実際参加するのは子どもだということを考えるべきでしょう。

 このようなキャンプは特に専門的な能力や技術は要求されず、年齢制限のあることはありますが、誰でも気軽に参加できます。ただし、英語力が十分に身についていない子どもの場合には、参加者やスタッフ、インストラクターの多くがアメリカ人であるために、その説明が分からないとか友達ができないなどの問題点を抱えることになりますので注意が必要です。英語に自信がもてない場合は、日本人や日系の団体が運営するサマーキャンプ、または日本語のできるスタッフがいるサマーキャンプに参加させるのが良いでしょう。

 一方、特定の分野の才能をさらに伸ばすという目的のサマーキャンプもアメリカには多数存在します。サッカー、野球、テニスなどのスポーツキャンプ、バレエ、ピアノ、バイオリンなどの芸術キャンプ、コンピュータやサイエンス関係などの技術キャンプなどがそれに該当します。ただし、これらのキャンプは誰でも参加できるのではなく、一定レベル以上の実力を必要とすることが多いです。そのような基準がない場合でも、子どもの実力を考えて慎重に選ぶことが大切です。参加したものの他の子どもたちについていけないということもあるからです。つまり、このようなサマーキャンプは、特定時期の単独企画ではなく、日頃の練習や学習の延長線上にあり、将来のプロフェッショナル養成のための夏期特別特訓であることが多いのです。主催者はスポーツクラブやバレエ・音楽教室や学習塾であることが多いため、参加を希望するならば日頃から特定の技能に該当するクラブや教室に所属するのが望ましいでしょう。

 この他、学力を身につける目的で学習塾が行っている夏期講習や、現地校が行なうMathReading, Writing などの夏期セミナーなどがあります。これらの中には先述のプロフェッショナル養成のように、難関校の受験対策特別特訓講座や理数系のエリート養成のための特別講座など、特定実力や目的を持った子どもを対象としている場合がありますので内容をしっかり調べて参加することをお勧めします。 (次号に続く)  

 

                       ~Weekly Business News 2007年3月16日号掲載

 

 

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