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日米の教育事情 〜帰国生の編入に当たってのポイント
米日教育交流協議会
学校側とコミュニケーションを図り、万全の体制で臨みたい 早いもので4月も終わりです。州によっては後1ヵ月ほどで現地校が終了し夏休みに入るという所もあるでしょう。夏休みの開始が遅い州でも残すところ2ヶ月ですね。現地校ではこの時期が学年の終わりですから、ちょうどきりが良いということで、日本への帰国、そして小学校や中学、高校への編入学を考えておられる方も多いのではないでしょうか。 この時期の帰国者は世界的に見ても多数であり、帰国生を積極的に受け入れている学校では、7月に定員枠を持った2学期からの編入の仕組みを持っています。定員枠や定められた入試日の設定がなくても、相談すれば(=希望者がいれば)編入者を受け入れるという学校もあります。そういう意味では帰国生編入にとって狙い目の時期なのです。しかし、学校によっては欠員が生じた場合にのみ編入者を受け入れるとか、全く編入者を受け入れないということもあります。編入の仕組みがあっても、高校3年次や中学3年次の2学期編入は行わないという学校は多いので注意が必要です。 ただし、中学3年次への2学期編入は、この時期に現地校の8年生を修了し、来春日本の高校に進学を希望する子どもにとっては必要不可欠です。日本の高校受験資格は年齢ではなく、9年間の学校教育課程を修了していることであり、日本の中学か海外の全日制の日本人学校に編入しないと高校受験ができないのです。全日制の日本人学校のない地域では、日本に帰国し公立中学か中高一貫校に編入するという方法を取らざるを得ません。公立中学の場合は義務教育なので編入は必ず認められますが、地域によっては帰国生の受け入れ実績がないということで対応が悪いとか、学校の雰囲気が良くないということもありますので、事前の確認をお勧めします。このことは公立小学校への編入も同様です。 また、高校や中高一貫校、国私立の小中学校への編入には、編入試験での合格が必要です。この試験の内容は学校によって様々ですが、編入後にその学校の授業についていけるのかとか、学校生活に対応できるのかというあたりが合否判定の決め手になっています。学力試験においては、その学校の該当学年の履修範囲をどの程度理解しているかを確かめるために、1学期の期末試験問題を編入試験に利用する学校もあります。公立高校の多くは帰国生を積極的に受け入れる学校ではありませんので、帰国生の編入者も一般の編入者と一緒に試験をされることもあります。学力試験では、古文や漢文が全く手付かずで失敗したケースも目立ちます。 また、面接も合否のための重要な条件です。帰国生受け入れ枠のある学校であれば、海外生活で培った経験や個性を大いに評価してくれますが、そうでない学校は場合によってはそれらを敬遠することもあります。校風を乱す可能性がある、他の児童・生徒に影響が及ぶことなどを懸念して不合格とされることもあるのです。 学校側が帰国生の受け入れについて好意的かどうかは、事前に学校見学をしたり、電話で話を聞くと予測できます。学校との情報交換によって親密な関係ができれば、過去の入試問題をいただいて対策を立てて試験に臨むこともできますし、面接も円滑に進行します。帰国生の編入にとって大切なことは、学校側とコミュニケーションを図ることなのです。
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~「週刊ビジネスニュース」 2008年4月25日号掲載
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