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続21世紀の日本の子供たち 〜子供の世界でも「勝ち組」と「負け組」の差が明確に
米日教育交流協議会 代表 丹羽筆人
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なぜ栄養失調の小学生が? なぜ深夜に電車やバスに乗る小学生が? 最近日本から配信される「給食費が払えない、文房具を買い与えられない小学生の家庭が増加」「栄養失調の小学生に学校給食の牛乳を与える校長先生」などのニュースを海外で暮らす私は未だ信じられない気持ちで受け止めています。物質的には多くの人々が豊かであるはずの世界第2位の経済大国の日本でまさかそのようなことが起きていようとは…。本当にショックです。 では、なぜそのような状況になっているのでしょうか。バブル経済崩壊以降、日本は15年以上に亘る長い不景気が続いています。企業は生き残りのために、正社員を減らし、契約社員で多くの業務を賄おうとしています。そのため、年収が200万円に満たない30代も増加しています。最初は自由さを求めてブームとなったフリーターも、現在ではやむなくそうなっているケースも目立ちます。10年後には40代や50代のフリーターが現れるという予測も報道されました。そんな境遇の家庭の子供たちにとっては、自宅で満足に食事を取ることすらできないのです。お母さんも忙しく働かなければ家賃すら払えない。家事どころではないので、子供たちが勝手にコンビニのおにぎりや菓子パン、カップめんなどで夕食を済ませるような家庭も現れているのです。 一方で、日本は少子化の傾向が進んでいます。東京在住の女性が生涯で生む子供の数の平均値が1人を下回りました。そのため、子供1人当たりにかけられる教育費が増加して、私立校志向が高まっています。首都圏では公立小学校卒業生の3人に1人が私立中学に進学するという状況が見られます。私立中学入試合格のために学習塾への通塾する率も高まっており、小学生対象の学習塾業界は社会に流れる不景気の風もどこ吹くものといわんばかりの活気に溢れています。大企業に勤め安定した収入を得ているサラリーマンにとっては子供の教育にお金をかけるのは当たり前という状況もまた日本の現状なのです。東京大学の合格者の親の平均年収は1,500万円以上とも言われています。国立大学であるのに、お金をかけなければ入学できなくなっている。そんな風潮が、夜遅い時間に参考書を読みながら、ほろ酔いのサラリーマンたちとともに電車やバスに乗って帰宅を急ぐ小学生を生み出しているのです。 同年代の小学生にまで格差が生まれている今の日本の社会をどう思われますか。〜Weekly Business News 2006年6月9日号掲載
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