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日本の教育事情 〜求められる英語教育と体験学習
米日教育交流協議会 代表 丹羽筆人 |
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私立小中学校での充実、公立校での遅れが目立つ 少子化傾向が目立つ昨今ですが、小学校入試、中学校入試は年々厳しさを増しています。幼児対象、小学生対象の学習塾の生徒数は軒並み前年を大きく上回る成長振りを示しています。私は久しぶりに日本に一時帰国していますが、小中学生対象の予備校や学習塾の進出に目を見張りました。その背景には、公立校に比べ私立校により魅力を感じる親が増えていることがあります。 公立校は「ゆとりの教育」を導入し、教科学習の時間が縮小され、中学や高校入試を控える時期には学習塾での受験対策が必要になってしまうのが実情です。一方で私立校は、各々の学校が少子化の状況下での児童・生徒の獲得のために、その教育内容に工夫を凝らしています。その中でも目立っているのが英語教育と体験学習です。公立小学校での英語必修化はようやく動き始めたところですが、私立校では既に導入しているところも多く、中には英語だけでの授業を取り入れているところや海外での語学研修旅行やホームステイプログラムを導入しているところもあります。また、体験学習においては科学実験を導入する学校が目立っています。さらに、農作業を年間を通して体験することによって、植物の成長過程を実感するとともに収穫の喜び及び自然や生命の尊さを味わうものや、小型のロボット製作を通じて機械の仕組みや電気の性質について学習するものなどもあります。 このような英語教育や体験学習は楽しみながら学習でき教育効果も高いため、子供や親たちからとても歓迎されています。私立校は学費が高いのですが、教育内容が良く将来の進学にも有利であることが評価されているのです。少子化で子供一人にかけられる教育費が増加していることも影響しています。 公立校では長引く不景気の影響で生活苦となっている家庭の子供も目立つようです。また最近は子供に無関心な親も多くなってきており、公立校の先生は生活指導に時間を取られ、学習指導にかける時間が少なくなってしまっているという状況も見られています。 現代の日本の社会構造が二極分化しつつあることによる影響はこんなところにも表れているのです。
〜Weekly Business News 2006年7月28日号掲載
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