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21世紀の子供達を考える 〜クリスマスプレゼントに気をつけて
米日教育交流協議会 代表 丹羽筆人
命の大切さを忘れさせてしまうゲーム世代に 現実の悲惨さを伝えることが大切 今はまさにクリスマス・シーズンです。子供達がたくさんのプレゼントに囲まれる楽しい時です。プレゼントの中には、最新のゲーム機器も目立つことでしょう。そして、それを受け取った子供達は、ゲームを通じてつくられた架空の世界にのめり込んでいきます。時や場所を選ばず、ゲーム機器の画面を見つめ、指先を動かす子供達の姿を見ると、これでいいのかと思うこともしばしばです。 確かに、ゲームの中の世界は、日常の生活では経験できない世界であり、子供達にとっては刺激的でしょう。また、時代が進むに連れ遊びも変わるものですし、ゲームの中には思考力や判断力を必要とするものもありますので、一概に否定することはできません。 しかし、内容によっては、子供には与えるべきではないというものもあります。例えば、戦争や決闘をテーマにしたものです。あくまでも架空の世界ではありますが、これらのゲームは相手を殺したり傷つけることが目的です。殺人や暴力、相手への攻撃という行為は、勝つために必要なものであり、罪悪感を持つことはありません。なぜならば、殺したり傷つけたりした相手や破壊した建物などは、リセットボタンを押せば復活するからです。最近、小中学生も加害者となり、低年齢化している殺傷事件の原因には根深いものがあるとは思いますが、このようなゲームの影響も一因ではないでしょうか。また、「北朝鮮がミサイルを撃ってくるならば、日本が先に攻撃すればいい。」というような日本が戦闘を行うことに肯定的な発言が子供達から聞こえるのも気になります。 イラク戦争でのアメリカ兵の死者は2500人を超えましたが、テロも含めたイラク人の死者は65万人以上だとのことです。この惨劇を私たちはより深刻に受け止めるべきだと思います。また、1941年12月8日に太平洋戦争が開戦し65年が過ぎました。現在、多くの日本人がその事実を忘れてしまうくらい親密な関係となっているアメリカと繰り広げた悲惨な戦争が、どれだけの人の命と家族の幸せを奪っていったのか、また今も苦しんでいる人がいることを決して忘れてはならないと思います。「ゲーム感覚」で、他国を攻撃すべきというような発言をする子供達を育ててしまっているのは、今を生きる大人の責任です。世界で唯一の戦争放棄を盛り込んだ平和憲法を持つ国、非核三原則を掲げ非武装の国、65年にわたって戦闘行為を行っていない国、それが私たちの国「美しい日本」だと思います。そして、日本に住む人々に、戦争をする国、軍隊を持つ国の悲惨さを伝えることがアメリカに暮らす私たちの使命だと考えています。
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〜Weekly Business News 2006年12月22日号掲載
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