「サマーキャンプ in ぎふ」関連記事

 
 「サマーキャンプ in ぎふ」の参加者の保護者へのインタビュー記事が、「コドモ便利帳−サマーキャンプ編」(Y's 出版)に掲載されましたのでご紹介します。

遠藤 豪くん (2006・2007年参加) ニュージャージー州

 生まれてから、ずっとアメリカ育ちの豪くん。日本の文化や生活と触れ合う機会を、というご両親の意向で、小学校の頃から毎年、東京にあるお父さんの実家近くの小学校へ体験入学をしてきた。中学になってからも続けるつもりだったが、市役所や日本語補習校から「短期の受け入れは、年齢的、時期的になかなか難しいのでは」と言われ、学校体験は見送ることに。
 「毎年、日本に帰ってはいたんですけど、たとえ
2間でも体験入学するのとしないのでは、日本語の発達が著しく違いましたね。そこで、どうにか同じような体験をさせてあげられないかと思ったときに、日本語を学習している子どもたちを対象とした「サマーキャンプ in ぎふ」を見つけたんです。 当者の方がとても丁寧に説明してくれて、学校体験と日本文化が学べるということで、豪にピッタリだと思い、参加することに決めました」
 キャンプ地は、歴史のある寺社や史跡が多く、懐かしい風景が広がる岐阜県揖斐川町。田んぼと山に囲まれた自然豊かな環境を生かして、子どもたちに「昔ながらの日本の生活」を教えてくれる。寝泊まりする場所も、過疎化で廃校となってしまった校舎を改築した宿泊施設や、築
150年のかやぶき屋根の家といったこだわりようで、日本情緒をたっぷりと味わえる。学校体験や地元の人との交流で、日本語や日本に対する関心も深まり、海外生活の長い子どもを持つ親御さんにとっては、とても魅力的なキャンプだ。
 当時、キャンプはまだ発足したばかりで、豪くんが初めて参加した中学
2年時の参加者は、テキサス州から来た男の子と計2だった。そのため 、各自のアクティビティー体験の機会が増え、いろいろなことに挑戦できた。
 
1週間の学校体験では、クラスのみんなに仲間入りして、日本のスクールライフを満喫。スポーツが大好きな豪くんは、放課後にテニス部の練習に参加したり、地域の子どもたちが集まるバレーボールチームに入って交流を深めた。
 
3日間、地元の民家にホームステイして、3帯の家族と一緒に過ごす体験をした2人。一人っ子の豪くんも、このときばかりは大家族の一員に。「お庭やお部屋が広くてビックリしたことを、戻ってきてから興奮しながら話してくれました。スーパー銭湯に連れて行ってもらったり、浴衣もプレゼントして頂いて、とても楽しかったようですよ」
 そして、
NPO人が運営している、かやぶき屋根の家での古民家体験。「そこでは自分たちで献立から考えて料理をするんですよ。地域の方に教えてもらいながら、囲炉裏で火をおこして、川で釣った鮎やお餅を焼いたり、今では出来ないことばかりですよね」 れないことだらけで戸惑いの連続だったが、豪くんにとってはどれも新鮮な体験となった。
 「いろいろな企画があって、介護センターで車いすを押したり、幼稚園でアメリカのことを教えてあげたり、近くの歴史博物館へ見学に行ったり、あとは馬頭琴(中国の楽器)を弾かせてもらったそうです」と、たくさんのお土産話や成長した豪くんに、お父さんもお母さんも大満足。
 
2回目に参加したときは、年齢も性別も様々な子どもたちが大勢集まった。「参加者の規模が違ったので、2回とも全く違う体験になったようです。このときは、キャンプ経験者であり学年的にもお兄さんだったので、みんなの世話役にまわったりと、違う部分での成長ができました。お子さんの中には香港から参加していた方もいて、
「そういった違う境遇にある友だちとの出会いも、とても新鮮だったみたいです」
 現在、豪くんは高校で寮生活をしている。
「高校では寮に入ることがわかっていたので、キャンプで学んだ集団生活や、自分で身の回りのことをする生活は、本当によい準備期間になったと思います。キャンプを終え、本人もこれからの寮生活にずいぶん自信がついたようでした。日本が大好きなので、今ではアメリカ人の友だちと一緒に、日本を旅行するようになりました。いつかカウンセラーとしてキャンプに参加する日がくるかもしれませんね」

岡 黛くん (2007年参加) ニューヨーク州

 小学生の間は、夏に神奈川県の叔父さんの家で生活しながら、学校体験をしてきた黛くん。2才の時からアメリカで生活しているが、日本語や日本の生活にも親しんでいる。
 昔ながらの日本の姿を残している揖斐川で行われるキャンプへの参加は、「都会では知ることのない、もうひとつの日本も見せてあげたかった」というお父さんの想いから。学校体験以外にも、自然の中での活動や、地域の人と交流できる内容が用意されていることも魅力だった。
 そして参加の決め手となったのは、主催者側の丁寧な対応と、事前に体験者の話が聞けたこと。「主催者のご紹介で、前回参加された親御さんから直接お話を伺うことができました。体験者側から情報を頂けたので安心でしたし、参加後もこういったことを快く引き受けてくれる体制に、とても好感を持ちました」

  
黛くんにとって一番楽しかったのは、キャンプの目玉である『かやぶき屋根の家』での生活。
「炊事のときの話ですが、黛はそれまで冷やし中華を作ったことがなかったんですよ。茹であがった麺をざるにあけるときが熱くて大変だった、と話してくれました」そんな些細なエピソードも、このキャンプで味わえる大切な経験のひとつ。
 学校や地元の人たちとの触れ合いで、地域の方が話す方言に興味を持った黛くん。「それまで旅行で大阪などに行ったこともありましたが、直接触れ合う中で、自分と言葉が違うことが印象的だったのでしょうね。補習校では、日本のさまざまな方言についての作文を書いていました。他のキャンプでは出来ないことを経験するよい機会になりましたよ」

 

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